こんにちは!個人ブログ「TechJourney」を運営しているkoimaiです!
本記事では、株式会社メルカリで開催された「Mercari AI/LLM Hackathon」に参加してきたことをまとめていきます!
私は今までハッカソンに数回参加したことがありますが、今回のハッカソンはまた新しい経験となりましたので、お伝えしていきたいと思います。
Mercari AI/LLM Hackathonの概要
まずはじめに、このMercari AI/LLM Hackathonの概要について、まとめていきたいと思います。
Mercari AI/LLM Hackathonのテーマ
私の観測上、メルカリで開催されるハッカソンには、毎回異なるテーマがあります。
今回私が参加したMercari AI/LLM Hackathonのテーマは、「生成AI / LLMを活用してメルカリのプロダクト・機能をアップデートせよ」です。
既存のフリマアプリ「メルカリ」に対して、生成AI / LLMを活用したり興味を持っていたりする学生たちで、機能をアップデートしたり全く新しい機能を考えて開発をするという内容でした。
Mercari AI / LLM Hackathonが開催された背景については、次の記事を参考にしてみてください。
開催された日時と会場
Mercari AI/LLM Hackathonは、2024年9月25日(水)から2024年9月27日(金)の3日間で開催されました。
そして、1日目と3日目はメルカリ六本木オフィスで行われ、2日目だけベルサール六本木グランドタワーで行われました。
事前に組まれたチーム構成
基本的にチームは5人で、以下のように構成されていました。(それぞれの役職ごとに募集がされていました)
- エンジニア:3人
- UI/UXデザイナー:1人
- プロンプトデザイナー:1人
もう気づいている方もいらっしゃるかもしれませんが、独立してプロンプトデザイナーが役職としてあるのが、とても珍しいですよね!
ちなみに、募集ページでは以下のような方が対象となっていました。
- 複数の生成AI / LLM関連のツールを利用したことがある方
- 生成AI / LLMで業務改善やプロダクト(サービス)を作ったことがある方(必須ではない)
私はプロンプトの考案をして業務改善した経験があるので、プロンプトデザイナーも興味がありましたが、エンジニアとして参加をしました。
また、私が今まで参加してきたハッカソンでは、全員エンジニアのチームだったので、UI/UXデザイナーの方とチームを組むのも初めてでした。
今回はメルカリのアップデートということで、0から1を生み出すものではなかったですが、デザイナーの方とUI/UXについて議論していくのが楽しかったです!
さらに、各チームに1人ずつ、メルカリの社員の方がメンターという形でついてくださいました。
審査基準
審査基準は、以下のように4つ定められていました。
- 事業へのインパクト
- 技術的な取り組み(AI/LLMの活用)
- ユーザー視点(AI/LLMの活用)
- UI/UX
番外編:ノベルティグッズ
メルカリのたくさんのノベルティグッズもいただきました!
Mercari AI/LLM Hackathonに参加する前
私はMercari AI/LLM Hackathonが始まる前に、こう考えていました。
「メルカリのアップデートをすることがテーマであるなら、メルカリを知らないといけない。」
もちろん既存のメルカリにどんな機能があるのかも知る必要がありますが、そもそもメルカリが誕生した背景や何を大事にしているのかを知ることは、アイディアを考案するために必要なことだと思うからです。
そんな時にちょうど、NHK総合のドキュメンタリー番組「新プロジェクトX」にて、メルカリの創業ストーリーを追った”日本発!革命アプリ世界へ〜巨大フリーマーケット誕生〜”がオンエアされていました。
様々な困難に直面していることや1000万ダウンロードを達成したことなど、当時の様子が描かれており、とても面白かったです!
【Day1】チーム全員でアイディア出し
初日は、チーム内での自己紹介やハッカソンのオリエンテーションから始まりました。ワクワクとドキドキな気持ちでたくさんでした!
ホワイトボードを使うチームも多かったですが、私たちのチームではmiroを使いました。理由はたくさんあります。
- URLやスクショを直接貼れる
- ハッカソン会場から離れても確認できる
- 翌日からも続けて使える
そして初日に、アイディアの方向性や具体的な機能が決まりました。
頭をフルに使ってとても疲れましたが、夜には懇親会がありました!
【Day2】アイディアの深掘りと集中開発
2日目は、メルカリのオフィスではなく、ベルサール六本木グランドコンファレンスセンターが会場でした。(とても個人的なことですが、私は42Tokyoに所属しており旧校舎と同じビルだったので、懐かしかったです!)
そして、1日目に考案したアイディアを、実際にアプリケーションに落としていったときに、どうあるべきかを深掘りしていきました。
私はフロントエンドを全て担当したので、デザイナーの方とはボタンの色や配置を相談したり、アセットの作成をしていただきました。
デザイナーの方にUI/UXのことを聞くと、「たしかに!」となり参考にしていたので、めちゃくちゃ頼りになりました!
一方で他のエンジニアの方とは、私はAPI開発の経験はあってもMLの経験はあまりなかったので、GCPなどの内容は目を点にしながら、APIのエンドポイントやレスポンス形式について認識合わせを行いました。
【Day3】開発ラストスパートと最終プレゼン
あっという間に、3日目最終日になりました。
エンジニアたちで時間の許す限り開発を進めながら、デザイナーの方には主に発表資料を作成してもらいました。
いつもエンジニアだけで時間ギリギリに作る資料とは、全然クオリティが違うなと思いました笑(感謝です)
発表は3人で分けて、私はデモの実演を担当しました。画面を動かしながらの説明をちゃんとできるか不安と緊張でたくさんでしたが、無事に終わりました。
メルカリのメンターの方にも褒めていただいたり、私たちのチームだけがリアルデモを行ったり、差別化できたと思ったのですが、賞を受賞することはできませんでした!悔しい!
実際に発表した資料は以下のものを参考にしてください。
そして、全チームの発表が終わり結果発表の後、懇親会を用意してくださいました!
目の前で、本職の方が魚を捌いてくれるという、とても豪華なサプライズもありました!
Mercari AI/LLM Hackathonに参加した後
最終日も終わり、チームメンバーと解散した後も、Slackで感謝を伝え合いました。気づいたら、原稿用紙2枚近くの文量になってました笑
また、メルカリの社員の方からRetrospective Meetingに誘っていただき、チームメンバー1人の方は予定が合いませんでしたが、ハッカソン振り返り会もしました!(非公式)
チームの良いところで続けるべきこと、改善するべきこと、今後のアクションについて、それぞれの意見を聞くことで、今回のMercari AI/LLM Hackathonで経験したことをまとめることができたと思います。
まとめ
Mercari AI/LLM Hackathonは、3日間という短い期間ではありましたが、全日程オフラインで開催していただき、新しい出会いや学びがたくさんありました。
AI/LLMの活用の可能性を改めて実感することができ、ここでの経験を今後に活かしていけたらなと思います。
最後になりますが、Mercari AI/LLM Hackathonを開催していただき、ありがとうございました!
参考資料
メルカリファクトブック(ハッカソン参加中にも参考にしていました)